おすすめの1さつ

県立図書館館館けんりつとしょかんのおすすめのほん(平成28年6月)

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おすすめの本

書名しょめいきまぐれロボット
著者ちょしゃ:星新一  出版社しゅっぱんしゃ:KADOKAWA
この本を書いた星新一さんは、ショートショートの神様と呼ばれ、1000点以上の短編物語を作り出してきました。「きまぐれロボット」は、小学校中学年から中学生、大人まで幅広い世代に愛されている星新一さんの代表的短編集です。 物語に登場する博士の不思議な発明と、巻き起こる騒動はくすっと笑えたり、なるほど、と感心させられたり、読んでいてあきることがありません。また、どの話もきちんとオチがあるので、安心して最後まで読むことができます。 長い話を読むのは苦手だな、という人や、すきま時間に気軽に本を読みたいという人にぴったりな一冊だと思います。 県立図書館には、他にも星新一さんの書いた本がたくさんあります。お気に入りの一冊を見つけてみませんか?


おすすめの本

書名しょめい君たちはどう生きるか
著者ちょしゃ:吉野 源三郎  出版社しゅっぱんしゃ:ポプラ社
この物語の主人公は、コペル君という14歳の男の子です。このあだ名は、おじさんがつけてくれました。コペル君とおじさんは、とても仲良しなのです。 この本では、コペル君が体験した中学1年の10月から3月までの半年間の出来事がつづられています。みなさんもコペル君と同じような体験をしたことがあるかもしれません。 コペル君は、自分が考えたことや、同級生の新たな一面を見つけたこと、友人との約束を破って後悔したことを、おじさんに報告します。その都度おじさんは助言をくれます。 そのことをとおしてコペル君は、ものの見方を意識し、人間のむすびつきについて考え、自分のあやまちと向き合う勇気をもらいました。みなさんもコペル君と一緒に、毎日の生活から見えてくる大切なことを探してみませんか。


おすすめの本

書名しょめい王宮のトラと闘技場のトラ
著者ちょしゃ:リン・リード・バンクス  出版社しゅっぱんしゃ:さ・え・ら書房
動物と剣闘士の戦いをコロセウム(闘技場)で見物することが市民の楽しみだったローマ時代、二匹の兄弟トラが捕らえられました。兄はコロセウムで闘う人食いトラとして、弟は皇帝の娘アウレリアのペットとして育てられます。 ある日、アウレリアと友人のいたずらでペットのトラが脱走してしまいます。飼育係のユリウスに罪が着せられ、罰としてコロセウムに出場し、二匹の兄弟トラと闘うよう皇帝から命じられます。 ユリウスにひそかに思いを寄せるアウレリアは、皇帝に救いを求めますが聞き入れてもらえません。ユリウスの運命はどうなるのでしょうか。最後まで目が離せない緊張の展開が繰り広げられます。 この本を読むと、人や動物の命が簡単に失われ、それが見せ物になっていた時代があったということに恐ろしさを感じずにはいられません。 また、皇帝に背き、兄弟トラとユリウスの命を守ろうとしたアウレリアの意志の強さにきっと感動することでしょう。


おすすめの本

書名しょめい風にのってきたメアリー・ポピンズ
著者ちょしゃ:P.L.トラヴァース  出版社しゅっぱんしゃ:岩波書店
本は読んだことがなくても名前は知っている、という人も多いのではないでしょうか。この作品はイギリスで出版され、映画化されました。東風に乗ってバンクス家に乳母としてやって来た人物、それがメアリー・ポピンズです。 いつも厳しく冷たいけれど、子どもたちはメアリー・ポピンズが大好きです。厳しさの裏にある彼女の優しい心を、子どもたちはちゃんと知っているからです。それにメアリー・ポピンズと一緒にいると、いつも不思議な事が起こります。 空っぽの鞄から色々なものを出したり、絵の中に入ったり。夜の動物園では、オリの中にいるのは人間で、動物たちは自由に歩き回っています。 魔法ではない、不思議でワクワクする出来事の連続に、メアリー・ポピンズって一体何者?と思わずにはいられません。さあ、本を開いて不思議な世界に行きましょう。風が変わって、メアリー・ポピンズが帰ってしまう前に。