おすすめの1さつ

県立図書館館館けんりつとしょかんのおすすめのほん(平成28年9月)

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おすすめの本

書名しょめい:『ぼくのお姉さん
著者ちょしゃ:丘修三  出版社しゅっぱんしゃ:偕成社
小学校5年生の正一のお姉さんはダウン症という障がい者です。お姉さんは17歳ですが、上手く話すことができず、数の計算もできません。友達にお姉さんのことを笑われ、くやしい思をしたこともあります。 そんなこともあり、自分の兄弟のことを書く作文の宿題もまったく進みません。
 ある日、福祉作業所での仕事から帰ってきたお姉さんが楽しそうに家族をレストランに誘います。 お姉さんはどうして家族をレストランに誘ったのでしょうか?読んでみるとその理由にきっと感動します。正一はレストランでのお姉さんの優しさ、家族の思いやりある行動をとおして、迷わず自分のお姉さんについて作文を書き始めます。 この話のほかに、人の心の痛みが分る人になってほしい、という作者の思いが込められた5つの物語が載っています。どの話も読んで見ると、心の成長につながる大きな収穫があるでしょう。小学校高学年からおすすめです。


おすすめの本

書名しょめい:『アンティークFUGA1 我が名はシャナイア
著者ちょしゃ:あんびるやすこ  出版社しゅっぱんしゃ:岩崎書店
アンティークショップを営む両親が、ある日突然いなくなって半年。主人公の一条風雅は、おばさんの家に移るための荷造りの途中で、幼いころ父親からもらったお守りのペンダント「コルノ」を見つける。 「お前が困ったときにこそ、この木霊の力をかりなさい。ただし、一生に一度しか使えないから、よ~く考えてから、呼び出すんだよ」父からそう言われていた風雅だったが、思わぬタイミングで願いを叶える木霊を呼び出してしまうことに。 現れたシャナイアと名乗る美しい木霊の青年に風雅が望んだ願いとは……。
この物語の中に出てくるのは、魂の宿った古い骨董品です。 作り手の思いのこもった美しく、どこか妖しいつくも神たちは案外私たちのすぐ傍にいるのではないでしょうか。人と物の境界を越えた心の交流が魅力的な一冊です。


おすすめの本

書名しょめい:『どろぼうダダダ
著者ちょしゃ:ウルズラ・レーマン-グゴルツ  出版社しゅっぱんしゃ:さ・え・ら書房
私が小学生のときに大好きだった本を紹介します。
 村のみんなからこわがられ、どろぼうだと決めつけられている「どろぼうダダダ」。本当の名前はだれも知りません。いったいどんな人物なのでしょうか? 長いひげと、大きな帽子、するどい剣やピストルを持っており、シルエットはとってもこわそう。
 しかし、病気の人のめんどうを見たり、おもしろい発明をしていたり、動物を育てたり、村のみんなの想像とは違っているのかもしれません…。 物語の途中に、どろぼうダダダの似顔絵やセリフを描くコーナーがあり、どんな人なんだろう、何を考えているのかなと想像しながら読み進めるのがとっても楽しい本です。 こわい森や、どろぼうダダダの家、珍しい発明品などの細やかな挿絵も物語のわくわく感をいっそう引き立てています。どろぼうダダダの正体が気になる人、ぜひ読んでみてください!


おすすめの本

書名しょめい:『なまえはなあに
著者ちょしゃ:かさいまり  出版社しゅっぱんしゃ:アリス館
きょうりゅうのとうさんとかあさんにあかちゃんがうまれました。「ぷきゅっ」と鳴くかわいいあかちゃんです。なまえは何にしよう。「かわいいなまえをあげたいなあ。」「やさしいなまえをあげたいわ。」 月を見ながら考えて、朝日を見ながら考えて、あかちゃんの寝顔を見ながら考えて……。なまえは、大切なわが子にあげる最初のプレゼント。たくさんの想いと願いが込められています。 あなたは自分のなまえの由来や名づけのときのエピソードを聞いたことがありますか? この本には、あかちゃんがうまれるときのドキドキとワクワクがあふれた『うまれるようまれるよ』や、あかちゃんが言葉を話す成長を見守る『ぷきゅっ』のシリーズもあります。よろこびを感じられる三部作です。ぜひ一緒にどうぞ。