おすすめの1さつ

県立図書館館館けんりつとしょかんのおすすめのほん(平成28年12月)

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おすすめの本

書名しょめい:『さいごのまほう
著者ちょしゃ:中島和子  出版社しゅっぱんしゃ:金の星社
 深い森の奥にちょっといじっぱりな、魔女のおばあさんが住んでいました。おばあさんの魔法の力は、年をとるにつれてだんだんと弱くなっているようです。そこでおばあさんは、最後の魔法で何か素敵なものに変身して暮らそうと考えます。
 かわいいすみれの花に変身してみますが、外の冬の寒さに耐えられず、鳥に変身してもからすにしかなれず、これだ、という素敵な何かをなかなかみつけられません。おばあさんは何に変身しようか迷いながら歩いていると、一人の親切な男の子に出会います。今まで親切にしてもらったことがなかったおばあさんはとても幸せな気持ちになります。そして、おばあさんはある親切なものに変身し、たくさんの人に囲まれて暮らします。おばあさんは最後の魔法で何に変身したのでしょうか。
 寒い冬に、心があたたかくなる物語を読んでみませんか。小学校低学年におすすめです。


おすすめの本

書名しょめい:『佐賀読本
著者ちょしゃ:金子 信二  出版社しゅっぱんしゃ:出門堂
 「佐賀ってどういうところ?」、「佐賀って何もない!」いえいえ、そんなことはありません。この本が教えてくれます。自然・考古・歴史・美術・工芸・民俗・農産物・水産物・イベントなど多方面からわかりやすく紹介しています。まるで博物館に行った気分にさせてくれます。
 キーワードだけあげてみるだけでも「吉野ヶ里遺跡」、日本初の「反射炉」、世界遺産登録1周年の「三重津」、創業400年の「有田焼」、「祐徳稲荷神社」、国際大会の「バルーンフェスタ」、銘菓「まるぼうろ」、全国一位の生産量「のりの養殖」、「佐賀牛」など色々なことを知ることができます。
古代から佐賀は地理的な条件により国際文化の影響を受けてきました。この本を読むと県域は小さい佐賀ですが、佐賀のスケールの大きさに驚かされます。
みなさんこの本を冒頭から読むのではなく、気になるトピックスからぜひ読んでみてください!


おすすめの本

書名しょめい:『アミ 小さな宇宙人
著者ちょしゃ:エンリケ・バリオス  出版社しゅっぱんしゃ:徳間書店
 ペドゥリート少年はバカンスに出かけた海で、アミという宇宙人の少年に出会います。アミは戦争をしたり、環境破壊をしたり、地球人は悪い人が多いといいます。ペドゥリートは、アミの言うことに納得できません。
 しかし、二人一緒に宇宙のいろいろな星を見て回り、他の星の生命は、争わず、食料や物を分け合い、幸せそうに暮らしている姿を見て、地球での戦争や環境破壊等が、とてもおろかな行為だと気づき始めます。
 自分の友だちや家族、自分の国、地球のことだけでなく、宇宙全体の平和や幸せを願う他の星の生命の生き方には、はっと考えさせられるものがあります。
 物語の中に込められた、平和や愛についての作者からの強いメッセージを感じ取ってみてください。中学生からおすすめです。


おすすめの本

書名しょめい:『それならいいいえありますよ
著者ちょしゃ:澤野 秋文  出版社しゅっぱんしゃ:講談社
 皆さんの部屋はきれいに片付いていますか?この本の主人公「ぎんた」は怠け者でお片付なんて大嫌いな男の子です。ぎんたの部屋は散らかし放題、おもちゃや本は、だしっぱなし、お菓子も食べたらそのままの足の踏み場もないくらい散らかっています。
 さてある日、そんなぎんたの部屋に野良猫の「ちゃまる」がやって来ます。ぎんたは、ひょんなことから、ちゃまるがみんなに望みの部屋を紹介していることを知ります。汚いごみだらけの池に住む鯉にはきれいな池。熊の親子には広く快適なほら穴。ねずみ達は汚れた家。さてぎんたが望んだのはどんな部屋だったのでしょうか?
 常日頃、部屋の片付けをちゃんとしていたらこんなことにはならなかったでしょう。またちゃまるもそれを見越していたのかもしれません。皆さんも部屋はきれいに片付けておきましょうね。