おすすめの1さつ

県立図書館館館けんりつとしょかんのおすすめのほん(平成29年1月)

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おすすめの本

書名しょめい:『天井からジネズミ
著者ちょしゃ:佐伯元子  出版社しゅっぱんしゃ:学研教育出版
 天井の穴から小指の先ほどの小さな子ネズミが落ちてきました。作者の佐伯さんは、その生まれて間もない小さなネズミを育てることにします。
 みなさんも、鳥の巣から落ちたヒナ鳥や、母親のいない子猫など、小さな生き物を拾って、どうやって育てようかと悩んだことはありませんか?佐伯さんも、ネズミ(ジネズミというモグラの仲間)を育てるのははじめてで、ミルクを飲ませるのも、最初はなかなか飲んでもらえず一苦労でした。それでも佐伯さんは毎日かかさずジネズミ「ちう」の世話をします。成長すると、蛾やクモを捕まえてきて、えさとして与えました。ちうの家は、木の枝を入れたり、2階建てにしたり、過ごしやすいように工夫します。
 ちいさくてかわいいジネズミちうと、佐伯さんの過ごした2年間を記録した、感動の実話です。動物が好きな人におすすめの1冊です。  


おすすめの本

書名しょめい:『カラフル
著者ちょしゃ:森絵都  出版社しゅっぱんしゃ:理論社
 「おめでとうございます、抽選にあたりました!」
 生前、大きな過ちを犯してしまった「ぼく」の魂。自殺をはかり意識不明の少年「真(まこと)」の身体に入り、しばらくの間生き直しをすることに。
 家族のこと、友達のこと、進路のことで悩み、すべてを投げ出してしまった「真」。彼の世界は「黒」かった。
 「ぼく」は過ちを償うため、そして「真」のため、悔いのないようにしっかりと生きることに決めた。 
周りを見てみると、赤や青、黄色、明るい色、暗い色、また角度次第ではどんな色にだって見える。
それは、君は一人なんかじゃない、いつもたくさんの人が側にいるってことなんだ。
 ほら、周りを見てみて。きっとカラフルな世界が待っているよ。


おすすめの本

書名しょめい:『ビターチョコレート
著者ちょしゃ:森絵都  出版社しゅっぱんしゃ:さ・え・ら書房
 エーファは自分が太っていることを気にする15歳の女の子。やせようと食事を我慢して、その反動から我慢した以上にご飯やお菓子を食べてしまい、食べ過ぎたことを後悔する悪循環を繰り返しています。
 友だちができないのも、家族とけんかするのも、細身のズボンが似合わないのも、全部自分が太っているからで、痩せたら全てが上手くいき、本当の自分になれると信じているエーファ。エーファの考えている本当の自分って何なのでしょうか。今の自分は、本当の自分ではないのでしょうか。
 自分のことを好きになれないな、と悩んでいる方、ぜひこの本を読んでみてください。そのままの自分でいいんだよ、というメッセージがエーファの心の成長をとおして伝わってきます。


おすすめの本

書名しょめい:『14歳からのお金の話
著者ちょしゃ:池上 彰  出版社しゅっぱんしゃ:マガジンハウス
 みなさんは「お金」と聞いて何を思い浮かべますか?お小遣いという人が多いと思います。
 お金のことを勉強しないといけないけど、学校の授業では難しいし面白くないし…
 この本では、テレビなどでお馴染み池上彰さんが、「お金」に関係する様々なエピソードをわかりやすく紹介されています。
 昔お金がない時代はどうやって物を手に入れていたの?なんで「お金」ができたの?お金はどのように回っているの?
 昔は物を物々交換で手に入れていたのが、価値をきちんと測るためにお金ができ、今ではお金のおかげで近くのお店、インターネットなどの通信手段で遠くのお店、さらには外国の会社からも買い物ができるようになりました。
 みなさんは将来仕事をしてお金を稼ぎ、様々なことにお金を使うようになると思います。ほんのちょっとしたお金の知識がきっと仕事や生活の良いヒントになりますよ。