おすすめの1さつ

県立図書館館館けんりつとしょかんのおすすめのほん(平成29年10月)

おすすめの1さつにもどる


おすすめの本

書名しょめい:『3つ数えて走りだせ』
著者ちょしゃ:エリック・ペッサン 出版社しゅっぱんしゃ:あすなろ書房
 この物語は、ただひたすらに走り続けた男の子達たちのお話です。主人公はアントワーヌとトニー。2人はフランスに住んでいて、同じ中学校に通う親友です。
 ある朝、トニーがアントワーヌにこう言います。「いまから3つ数えるぞ」と。数え終わったその瞬間、2人は走り出しました。これが、長い長い“ごきげんな逃亡劇”の始まりの合図でした。
 ゴールは決めていません。2人は走り続けることだけを考えました。見慣れた街道や公園を全速力で駆け抜けます。時間がたつほど胸が苦しくなり体が痛くなってきますが、2人は走ることをやめません。いつもと変わらない学校生活や、自分ではどうしようもできない悲しいこと、全てをふりほどいて今だけを生きるために。
 皆さんもやりたいことがあれば迷わず挑戦してください。アントワーヌとトニーのように、みなさんもいつでもどこへでも行くことができるのです。
       

おすすめの本

書名しょめい:『宇宙スパイウサギ大作戦4 神出鬼没! 月夜にドッキリ』
著者ちょしゃ:岡田貴久子 出版社しゅっぱんしゃ:理論社
 宇宙からやって来た、スパイ学校を卒業したての「ウサギ」の任務は、「かわいいぬいぐるみ」の姿で地球人を油断させ、地球侵略のための情報を得ること。アジトの近所に住む地球人・ハルを味方にして、日々スパイ活動に励んでいます。
 『宇宙スパイウサギ大作戦』のシリーズ四作目は、秋のお月見が舞台。なくした「ひいひいばあちゃんのちっちゃいきね」を見つけてから、ハルは杵にまたがって空を飛ぶ夢をみると言うのですが……。
 主人公のウサギが使うスパイ道具の数々は、想像するだけでも楽しい、便利で面白いものばかりです。スパイなのに憎めない性格、ぬ いぐるみのなんともかわいらしい姿と、どこかハードボイルドな世界観は、高学年でも楽しめる一冊です。

おすすめの本

書名しょめい:『机のなかの竜の森』
著者ちょしゃ:ほんだ みゆき 出版社しゅっぱんしゃ:ポプラ社
 「いい竜売ってます。」不思議なのぼりを立てた屋台が小学校の門の前に現れました。
みんな気にはなるけれど、だれも屋台のおじさんに話しかけようとしません。どうしても竜がほしいコータは、勇気を出して「竜をください!」と言ってみました。
 渡された竜のたまごは、どんぐりにそっくり。コータはちょっと疑いながらも、おじさんに言われた通り自分の机の引き出しで「竜の栽培方法」を読みながらたまごを育て始めます。
 引き出しの中に風や雲のタネをまくと、ほんとうに雨が降り、だんだん川になって、生き物たちが生まれました。小さな引き出しの中でゆっくりと四季が巡り始めたのです。
 さて、コータの竜は無事に生まれてくるのでしょうか?
 ワクワクする一冊です。

おすすめの本

書名しょめい:『アート少女』
著者ちょしゃ:花形 みつる 出版社しゅっぱんしゃ:ポプラ社
 物語の主人公は根岸節子。中学2年生で、美術部の部長。現在、大ピンチ!
 優秀な3年生が卒業して、残った部員は超個性的な4人のメンバー。顧問の先生は頼りにならないし、校長に目をつけられて、部室まで取り上げられてしまった。あげくの果てには廃部の危機……。
 どうすりゃいいんだ、と泣きたくなるような状況でも、節子たちはあきらめない。意見も考え方もバラバラな部員たちだけど、アートが好きだという思いはみんな同じ。あの手この手を使って、敵(校長)に立ち向かっていく。そのがむしゃらな姿に素直に感動できるし、何よりアートに真剣に取り組む姿はとてもかっこいい。ところどころに出てくる美術の豆知識は、思わず調べたくなってしまうこと、きっと間違いなし。
 根岸節子とその仲間たちが繰り広げる、アートな青春小説。こんな美術部があるなら入部したい!

おすすめの本

書名しょめい:『宇宙への秘密の鍵』
著者ちょしゃ:ルーシー&スティーヴン・ホーキング 出版社しゅっぱんしゃ:岩崎書店
 宇宙がどのようにしてできたのだろうと不思議に思ったことはないですか?
 この本は、物理学者として有名なホーキング博士が、娘さんと一緒に宇宙の秘密について書いた物語です。
 主人公のジョージは、隣の家に住んでいる少女アニー、その父親で科学者のエリック、コンピューターのコスモスと出会い、宇宙への旅に出ます。冒険を通して成長したジョージの科学発表コンクールでのスピーチは、とても心に響きます。星の誕生から、ブラックホールについてまで、主人公と一緒に宇宙に関する知識を身に付けることができる楽しい宇宙の本です。
 未知の世界を知っていくワクワクやドキドキをこの本を通して感じてもらいたい!
 想像力を働かせて読んでほしい一冊です。