新着図書からおすすめの5冊

 毎週火曜日は、新着図書の配架日です。本日2月19日(火曜日)の新着図書の中からおすすめの本を紹介します。インターネット予約・貸出は、2月26日(火曜日)からです。

『福祉社会学の挑戦』

 副田 義也/著、岩波書店/刊、請求記号:369 / So,21
 内容:生活保護には援助を求める人びとを拒絶するしくみが内在し、老人・障害者介護にはつねに管理の側面が伴う。そして、福祉サーヴィスを受けることがもたらす負の烙印…。福祉にまつわる光と影を見据えた10編の論考を収録。
 著者紹介:1934年生まれ。社会学者。筑波大学名誉教授、あしなが育英会副会長。専攻は福祉社会学、歴史社会学。著書に「生活保護制度の社会史」「教育勅語の社会史」「あしなが運動と玉井義臣」など。

『ものづくりは演歌だ』

 包行 均/著、ダイヤモンド社/刊、請求記号:532.6 / Ka,52
  内容:ものづくりは、お客様のボヤキを形にすることから始まる! すべての顧客の“ボヤキ”に徹底して耳を傾け、義理と人情の“ものづくり”で世界を唸らせる、“キャニコム流”ものづくりの極意を紹介する。
  著者紹介:1949年福岡県生まれ。第一経済大学(現・日本経済大学)経済学部卒業。近藤鉄工を経て、筑水キャニコム代表取締役会長CEO。

『明太子をつくった男』

 川原 健/著、海鳥社/刊、請求記号:667.4/ Ka,91
 内容:戦後まもない博多・中洲の小さな食料品店「ふくや」で、明太子の歴史は始まった。博多名物・明太子を世に生み出した川原俊夫の、味の完成までの格闘や生きざま、そして経営哲学を社員第一号である息子が綴る。

『北斎』

 大久保 純一/著、岩波書店/刊、請求記号:721.8/ O,54
 内容:葛飾北斎は、生涯自らの到達点に満足することなく、多彩な作品を遺した。初期の役者絵から、美人画、摺物、絵手本、晩年の肉筆画まで、傑作・代表作69点を収録し、その画業を江戸絵画史の中に位置づけながら読み解く。
  著者紹介:1959年徳島県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修了。博士(文学)。国立歴史民俗博物館研究部教授。専攻は江戸絵画史。著書に「広重と浮世絵風景画」「浮世絵」など。

『abさんご』

 黒田 夏子/著、文藝春秋/刊、請求記号:F/ Ku,72
 内容:2つの書庫と巻き貝状の小べやのある「昭和」の家庭で育ったひとり児の運命…。全文横書き、かつ「固有名詞」を一切使わないという日本語の限界に挑んだ超実験小説。「毬」ほか2篇は裏表紙側から縦書きで収録。
  著者紹介:1937年東京生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。教員、事務員、校正者として働くかたわら、同人誌に所属して小説を書く。「abさんご」で早稲田文学新人賞、芥川賞を受賞。