新着図書からおすすめの5冊

 
 毎週火曜日は、新着図書の配架日です。本日12月29日(火曜日)の新着図書の中からおすすめの本を紹介します。インターネット予約・貸出は、1月12日(火曜日)からです。



『戦国のゲルニカ』

 渡辺 武/著、新日本出版社/刊、請求記号:210.52/ W,46
 内容:戦災に巻き込まれた庶民や敗走兵の悲惨な実態が克明に描かれた「大坂夏の陣図?風」。ピカソの「ゲルニカ」にも比肩する、その特異な合戦図の謎を丁寧に読み解く。折り込みカラー図版あり。『大阪民主新報』連載を単行本化。
 著者紹介:1937年兵庫県生まれ。京都大学文学部史学科卒業。大阪城天守閣館長などを務めた。著書に「大阪城話」「大阪城秘ストリー」「豊臣秀吉を再発掘する」など。



『グリム童話と日本昔話』

 高木 昌史/著、三弥井書店/刊、請求記号:388/ Ta,29
 内容:ユーラシア大陸を挟んで日本からアイスランド、沖縄、南西諸島からサハリンまで、東西南北の空間軸を自由に羽ばたき、時代や信仰の壁を難なく超える昔話。東西の昔話を比較考証し、比較研究の歴史も振り返る。 
 著者紹介:1944年旧満州国生まれ。東京都立大学大学院博士課程(独文学専攻)単位取得満期退学。成城大学名誉教授。著書に「グリム童話を読む事典」「ヘルダーリンと現代」など。 



『知の発見』

 中村 桂子/著、朝日出版社/刊、請求記号:460.4/ N,37
 内容:理学博士の著者が38億年の生きものすべての歴史物語を読み取る「知の発見の感動」を、21世紀を生きる若者たちに伝える。2014年、2015年に行われた講演・特別授業をもとに書籍化。
  著者紹介:1936年東京都生まれ。東京大学大学院生物化学修了。理学博士。JT生命誌研究館館長。著書に「生命科学と人間」「生命誌の扉をひらく」など。


 

『芸術と科学のあいだ』

 福岡 伸一/著、木楽舎/刊、請求記号:704/ F,82
 内容:芸術と科学のあいだに共通して存在するもの。それは、この世界の繊細さとその均衡の妙に驚くこと、そしてそこにうつくしさを感じるセンスである-。生物学者・福岡伸一による芸術深読み論。『日本経済新聞』連載を書籍化。 
 著者紹介:1959年東京生まれ。京都大学卒。青山学院大学教授。米国ロックフェラー大学客員教授。「生物と無生物のあいだ」でサントリー学芸賞を受賞。他の著書に「動的平衡」など。



『スター・ウォーズの精神史』

 小野 俊太郎/著、彩流社/刊、請求記号:778.2/ O,67
 内容:アメリカ的な物語は、どうして世界に広がったのか? 父と子、母と子の物語が絡み合う「ルーク三部作」と「アナキン三部作」の関係に迫り、戦争国家としてのアメリカの現実が反映された「スター・ウォーズ」像をあぶり出す。
 著者紹介:1959年札幌生まれ。成城大学大学院博士課程中途退学。文芸・文化評論家。成蹊大学、青山学院大学などで教鞭もとる。著書に「ゴジラの精神史」「フランケンシュタインの精神史」など。