新着図書からおすすめの5冊

 
 毎週火曜日は、新着図書の配架日です。本日7月11日(火曜日)の新着図書の中からおすすめの本を紹介します。インターネット予約・貸出は、7月18日(火曜日)からです。

『京都のおねだん』

 大野 裕之/著、講談社/刊、請求記号:291.62/O,67
 内容:「抹茶パフェ」のおねだん1080円、お地蔵さんのお貸出のおねだん3000円から、花街で遊ぶと…? 京都の「おねだん」設定から、京都人の思考や人生観を解読する。
 著者紹介:1974年大阪府生まれ。日本チャップリン協会会長、脚本家、映画・演劇プロデューサー。劇団とっても便利代表。映画「太秦ライムライト」でニューヨーク・アジア映画祭最優秀観客賞等を受賞。 

『シーボルト『NIPPON』の書誌学研究』

 宮崎 克則/著、花乱社/刊、請求記号:291/Mi,88
 内容:シーボルトが帰国後に出版した「NIPPON」には、日本の風景・風習・人物・産業・技術・文化など膨大な情報が収められている。各国・各地に残る刊本・資料を渉猟し比較精査、その制作・印刷・出版過程を明らかにする。
 著者紹介:1959年佐賀県生まれ。西南学院大学国際文化学部教授。文学博士。著書に「逃げる百姓、追う大名」「九州の一揆・打ちこわし」など。

『六市と安子の“小児園”』

 大倉 直/著、現代書館/刊、請求記号:369.4/O,57
 内容:1914(大正3)年、六市はロサンゼルスに日本人児童のための養護施設を設立。そこに保護され、六市の娘として育った安子は長じて後、日中戦争中に上海郊外に「小児園」を開設し…。近代史に埋もれた「父娘」の軌跡を描く。
 著者紹介:1966年生まれ。ノンフィクション作家。著書に「命の旅人」「奇蹟の学校」「陸軍将校のつくったチーズ」など。

『ジブリの文学』

 鈴木 敏夫/著、岩波書店/刊、請求記号:778.7/Su,96
 内容:時代の空気をつかむために、どんな本を読み、いかなる文章術を磨いてきたのか。名プロデューサー・鈴木敏夫が語る。朝井リョウらとの対談も収録。歴史的ヒットを支えた「教養」と「言葉の力」、「ジブリの現在」がわかる一冊。
 著者紹介:1948年名古屋市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。株式会社スタジオジブリ代表取締役プロデューサー。芸術選奨文部科学大臣賞受賞。著書に「ジブリの哲学」「風に吹かれて」など。

『図書館情調』

 日比 嘉高/著、皓星社 /刊、請求記号:918.6/To,72
 内容:人が本に出会い、人に出会うことによって、何事かが始まる物語の空間となる-。菊池寛「出世」、竹内正一「世界地図を借る男」、宮澤賢治「図書館幻想」などを収録した、「図書館」をめぐるアンソロジー。編者による解説付き。
 著者紹介:名古屋市出身。筑波大学大学院文芸・言語研究科修了。博士(文学)。名古屋大学大学院人文学研究科准教授。専門は近現代日本文学・文化、移民文学、出版文化。