新着図書から佐賀に関する本のご紹介 |
バックナンバー(平成22年度まで) |
書名 | ||||
葉隠物語(3.29) | 安部龍太郎 | エイチアンドアイ | 今、命を懸けて信義を貫くとはどういうことなのか。佐賀鍋島藩代と家臣たちの命懸けの言行録である「葉隠」について、その誕生の背景と現場を描いた物語です。『月刊武道』に連載したものを加筆修正して単行本化したものです。 | |
山代町史〜山代町の村むら〜(3.8) | 山代町史編集執筆委員会/編 | 伊万里市山代公民館発行 | 山代町史編集執筆委員会で編集された山代町史であります。現在伊万里市になっている山代町内の集落ごとに地形、地名の由来、沿革、史跡、名勝、著名人の紹介など山代町の歴史がわかりやすく紹介されています。 | |
都道府県別日本の祭り・行事調査報告書集成11 九州地方の祭り・行事1(3.8) | 佐賀県立博物館・長崎県教育委員会/編 | 海路書院 | それぞれの地域の生活文化の核であり、また地域住民を結集する大切な役割を果たしてきた、伝統的な祭りや行事の現況について都道府県別に調査した報告書であります。今回の11では、佐賀県、長崎県関係の報告を収録しています。 | |
池田学画集 1(2.22) | 池田学 | 羽鳥書店 | 超細密なペン画で、観る人を圧倒する池田学の初画集です。「再生」「存在」「興亡史」「予兆」など、1年以上かけて制作した作品を核に、45点を収録しています。なお、著者は佐賀県多久市出身です。 | |
地層は語る 北部九州の事例(2.8) |
岸川昇/著 佐賀県高等学校教育研究会理科部会/編集 |
南方新社 | 北部九州に分布する第三紀層は、日本の主要な炭田生成の時代から日本海が誕生して大陸から分離するまでの地史を解明する手掛かりを与える重要な地層であります。この事例を中心に、地層の堆積構造などを写真や図を用いて丁寧に解説しています。著者は佐賀県の元高等学校教諭であった岸川昇氏です。 | |
大隈重信 佐賀偉人伝02(2.1) | 島 善高 | 佐賀城本丸歴史館 | 「佐賀偉人伝」シリーズの第2作目です。大隈重信の命日にあたる1月10日に電子書籍と同時に刊行されました。本書は、政治家としての生涯を貫き、早稲田大学の創設、世界的視野での文明運動など多くの功績を残した大隈重信について紹介しています。著者は、幕末明治期について新しい研究を精力的に進める早稲田大学教授の島善高氏です。 | |
どがんね 古賀常次郎詳伝(1.11) | 佐保 圭 | 日経BPコンサルティング | 発明家であり、実業家であり、篤志家と3つの顔を持つ古賀常次郎。鑑別所まで経験した札付きの不良が、がどうやって大勲章を授かるほどの人物となれたのか。その半生を追っていきます。古賀常次郎氏は(株)古賀商事の代表取締役で、更生保護運動への熱心な取り組みで知られています。 | |
松浦さよ姫伝説の基礎的研究 近・現代編(12.28) | 近藤直也 | 岩田書院 | 中世末から近世にかけて一世を風靡し、今も神楽や能楽等で上演され続けている「さよ姫説話」の研究書です。明治初年から現在までの論文やその他の記事を含めた史料群を時系列で集積して考察を加えています。 | |
佐賀偉人伝01 鍋島直正(12.14) | 杉谷昭/著 | 佐賀県立佐賀城本丸歴史館 | 佐賀の偉人伝シリーズ(15人)の第一弾です。天下の憂に先んじて憂い、天下の楽に後れて楽しむ。大規模な行財政改革を断行し、当時の日本の最先端といわれる佐賀藩の近代化を先導した10代肥前国佐賀藩主・鍋島直正の生涯を解説しています。 | |
鍋島 疑惑の美とその歴史(11.23) | 神村英二/著 小木一良編集協力 |
創樹社美術出版 | 盛期鍋島・青磁作品類、安永3年献上12通り作品、箱書作品類、下絵図との一致品など、著者が収集した古陶磁「鍋島」のコレクションを一冊にまとめています。 | |
有田偉人ものがたり そのT李参平(11.16) | 社団法人 陶都有田青年会議所 | 社団法人 陶都有田青年会議所 | 地元有田の偉人にスポットを当て絵本とした作品第一弾は、朝鮮陶工「李参平(りさんぺい)」を取り上げています。平易な文章と親しみやすい絵は、陶都有田青年会議所の会員たちが自ら手掛けました。「有田の歴史絵本作成事業」が、日本青年会議所「アワードジャパン2010」で会頭特別賞に輝きました。 | |
続 東京で見つけた「鹿島」(11.16) | 樋口久俊 | けやき会 | 樋口久俊・鹿島市長(64)の著書です。正確な測量を基に建設された江戸時代の人工水路「高津原水道」などを紹介しています。郷土の埋もれた地域資源に光を当て、観光施策への利活用を訴えています。今回の続編では、「高津原水道」など18項目にわたって掲載しています。 | |
公害・環境訴訟と弁護士の挑戦(11.9) |
日本弁護士連合会公害対策・環境保全委員会/編 | 法律文化社 | 公害環境訴訟に対する弁護士の取り組みを広範かつ具体的に紹介しています。日本の14の典型的な公害環境訴訟等を取り上げ、各訴訟に実際に取り組んだ弁護士が、訴訟の内容や争点、困難点、成果と今後の課題などを記述しています。県関係では、諫早湾干拓事業に関する「有明海訴訟」のことが取り上げられています。 | |
シリーズ藩物語 佐賀藩(10.19) | 川副 義敦 | 現代書館 | 藩物語のシリーズです。長崎から世界を知り、名君鍋島閑叟のもとに団結。改革断行の実行力で日本初の反射炉・蒸気船を造った佐賀藩。肥前佐賀に大輪の花を咲かせた雄藩の歴史を紹介しています。日本人の心に宿る藩風を感じるシリーズです。なお、著者は現在、武雄市図書館・歴史資料館の副館長(学芸員)です。 | |
自治体の外部評価 事業を見直すための行政評価の活用策(10.19) | 小島卓弥 | 学陽書房 | 現在の自治体が置かれている厳しい財政状況とそれによってもたらされている様々な課題について整理し、福岡市や大野城市などの自治体の外部評価の事例を紹介しています。また、実際に外部評価を実施する際のポイントを論点別にまとめています。県関係では、佐賀県農林水産商工本部管轄下の試験研究機関で実施されている「研究課題」に関しての外部評価のことが紹介されています。 | |
佐賀県の山 改訂版 新・分県登山ガイド 40(9.21) | 宮原晃、筑紫太郎 | 山と渓谷社 | 2006年に出版された前版の改訂版です。県都の佐賀市を起点にして、アクセスを含めて初級クラスの登山者が無理なく歩ける52の登山コースを紹介しています。コースの難易度、歩行時間・距離、登山適期、山岳の特徴、付近の観光などについて役立つ情報が満載されています。 | |
佐賀藩 | 藤野 保 | 吉川弘文館 | 有明海に面し、肥沃な佐賀平野を抱える「葉隠」の里。猫化け騒動や、「葉隠」に示された士道論や佐賀藩士の心構えとして有名な四誓願、長崎御番役を通じた海外接触など、国内政治と国際的視角から、維新期に雄藩として台頭した佐賀藩の役割を検証します。 | |
肥前の歴史と文化 | 早稲田大学日本地域文化研究書編 | 行人社 | 佐賀出身者と明治政府、佐賀本藩学校弘道館と多久領学校東原庠舎、肥前の洋学など、人づくり・物づくり・国づくりに見る佐賀の実力を考えていきます。本書は、早稲田大学日本地域文化研究所の研究成果をまとめたものです。 | |
ICT原口ビジョン | 原口一博 | ぎょうせい | 国家百年の計はICT(情報通信技術)にあり。各分野の第一人者と語ることで、原口総務大臣が掲げる「平成維新」完遂のシナリオを紹介し、この国の将来像を考えていきます。ご存知のように、著者は本県出身の現職の大臣です。 | |
鳥栖・神埼・三養基の今昔 | 篠原眞/監修 | 郷土出版社 | 主に1950〜60年代の鳥栖、神埼、三養基地区の写真を集めた写真集です。多くの写真には、現在と同じ場所を撮影した写真が添えられており、時代対比型となっています。約半世紀をはさんで歴史や文化、住民の暮らしぶりなども比較ができます。 | |
「錦の御旗」羽州にはためく | 古賀 行雄 | 佐賀新聞社 | 維新の頃の佐賀藩にまつわる3短編から構成されています。第一編「「錦の御旗」羽州にはためく」では、維新の頃、佐賀藩武雄領主鍋島茂昌隊約1000名が秋田で庄内藩と戦ったことが記載されています。第二編「算盤大名と鍋島茂義」では、算盤大名と陰口をたたかれながらも佐賀藩近代化の礎を築いた鍋島斉正(隠居後は閉叟「かんそう」公)とそれを陰で支えてきた鍋島茂義について記載されています。第三編「平山醇左衛門謎の刑死」では、砲術家として全国に名をはせた平山醇左衛門の謎の刑死について記載されています。 | |
華の人 有田に生きた薔薇の貴婦人・敏子の物語 | 伊藤緋紗子 | 小学館 | 本県の有田町が舞台となった小説です。大正13年に東京の女学校に通うモダンガールが大恋愛の末に嫁いだ先は、皇室御用達の名門窯元でありました。自由な生き方を望みながら、激動の時代に生きたが故に幾多の試練を受けながら明治、大正、昭和を熱く生きた女性「敏子」の生涯を追っています。著者が有田町で訪ねた窯元は数知れず、この本は「深川敏子」についてのみではなく、有田全体の人々の物語とも言えます。また、著者は2007年から佐賀・有田のふるさと大使となっています。 | |
続々ひと夏の夢 | 白武留康 | 宮木プリント | 白石町東郷の元中学教師、白武留康さん(73)が、各新聞に掲載された自作の随筆を集めた自費出版本です。県文学賞(随筆部門)で一席になった「往還」など、この17年に書きためた約140編を収録しています。昔の農村の暮らしぶり、最愛の妻との別離、身近な自然や社会の変化など、移り行く風景を叙情豊かに綴っています。今回紹介する本は1993年に出版された前作以降の作品を集め、また、カラー刷りの自作の絵画も掲載しています。 | |
佐賀の幕末維新 八賢伝 | 福岡 博 | 出門堂 | 2005年9月に出版された初版の改訂版です。 幕末維新期の日本で活躍した「佐賀の七賢人」鍋島直正、島義勇、江藤新平、大木喬任、佐野常民、副島種臣、大隈重信に、枝吉神陽を加えた8人を中心に、幕末の日本、佐賀藩の歴史を解説しています。今回の改訂版で、それらに加えて、世界遺産の暫定リスト入りで注目を集めている三重津海軍所を中心にした産業遺跡関連の記事が追加されています。また、海軍所跡出土品の写真も掲載されています。 | |
われ判事の職にあり 山口良忠 |
山形道文 | 出門堂 | 「経済事犯を裁く身でどうしてヤミ買いできよう」と配給のものだけで生活を続けた青年判事、山口良忠。ヤミ米を拒絶し、死を賭して自らの信念に殉じた山口判事の生涯を、弁護士であった著者が各地を徹底取材して綴っています。〔「われ判事の職にあり」(文藝春秋 昭和57年刊)〕の改題です。山口判事の死後満60年に当たる平成19年に復刊の話が出て、今回の出版に至ったものです。なお、山口判事は白石町出身です。 | |
原色再現江戸大名家 藩祖の肖像画 | 佐々悦久 | 新人物往来社 | 江戸時代の各藩の初代藩主の肖像画を集めたカラーで見る“藩祖大図鑑です。出生・相続・官位など基本的な事柄を各藩(大名家)の成立事情にポイントを置いて解説しています。巻末には、「慶長八年(1603年)大名一覧」が収録されています。県関係では、龍造寺家の家督を引き継ぐ形で佐賀藩(35万7千石)を手にした藩祖の鍋島直茂のことが記載されています。 | |
現代日本の陶芸家 | 陶磁郎 | 洋泉社 | 日本には、1千人あまりの陶芸家がいると言われていますが、本書は現代を代表する陶芸家120人を生年別に紹介しています。全作家のぐい呑みなど360点の作品をカラー写真で掲載しているほか、作家のプロフィール、作品の価格、購入できるギャラリー、ショップの情報も収録しています。県関係では、今泉今右衛門を始め、有田焼、唐津焼の陶芸家11人が紹介されています。 | |
大絵馬ものがたり3 | 須藤 功 | 農山漁村文化協会 | 大絵馬から地域の先人の暮らしと願いをひもとくシリーズです。今回の第3巻は、子どもの成長、健康長寿、死んだ子の冥福、縁切り、参詣と感謝の踊り、商売繁盛、藩主の願い等、種々の祈願に込められた幸せを願う祈りを読み解きます。大絵馬の多くは、神社の拝殿や絵馬堂、あるいは、寺院内陣の上部に掲げられています。県関係では、佐賀市・与賀神社の七夕図(たなばたず)、錣引図(しころびきず)、伊勢神社の八岐大蛇退治図(やまたのおろちたいじず)のことが紹介されています。 | |
創業者列伝 | 若山三郎 | グラフ社 | 日本人になじみ深い企業の創業者9人が、苦難を乗り越えて創業し、会社を大きく育てていった道程をたどります。また、魅力あふれる昔の社長達から、リーダーの資質を学んでいきます。本書は月刊誌『政経人』に平成14年9月から連載されたものを単行本化したものです。県関係では、神埼郡蓮池村(:現・佐賀市蓮池町)で生まれた江崎グリコの創業者である江崎利一のことが紹介されています。 | |
詳細図説秀吉記 | 小和田哲男 | 新人物往来社 | 空前絶後の出世を遂げた天下人・豊臣秀吉。その謎多き全人生を、戦国時代研究の第一人者である著者が最新の研究に基づき、豊富な史料を駆使して描いています。写真・図版も多数掲載されています。県関係では、朝鮮出兵とその拠点となった名護屋城のことが記載されています | |
実践!地域再生の経営戦略 | (株)日本政策投資銀行地域企画チーム | 社団法人金融財政事情研究会 | 全国各地で進行中の36の地域振興プロジェクトで用いられた知恵・工夫と、プロジェクトを動かすキーパーソンの行動に基づく「地域経営」の観点から実証的な分析を行っています。本書は2004年12月に発行された前版に新たな事例を加えた改訂版になっています。県関係では、住み慣れた地域における高齢者ケアのモデルケースとして「宅老所」等の取組みを行っている「NPO法人たすけあい佐賀(西田京子代表)」のことが紹介されています。 | |
靖国神社の祭神たち | 秦 郁彦 | 新潮社 | 幕末・維新の戊辰戦争から太平洋戦争の戦没者まで246万余柱の祭神を祀る靖国神社について、これまでほとんど論じられる事のなかった合祀基準とその歴史的変遷に焦点を当てながら、ベールに包まれてきた靖国神社の全体像に迫ります。県関係では、佐賀県護国神社には、かって靖国神社から排除された「佐賀の乱」の首領格の江藤新平、島義勇らを合祀し、長年の宿望を実現したことが記載されています。 | |
民主党が日本を変える 地域主権改革宣言 |
原口一博 | ぎょうせい | 「地域主権改革」とは何か。陣頭指揮にあたる原口一博総務大臣とキーパーソンとの対談や座談会を通じて、改革にかける想いとその青写真を浮き彫りにします。対談の相手としては、橋下大阪府知事、上田埼玉県知事、中田前横浜市長などです。また、佐賀県の古川知事とも「ICTを基盤にして住民の声が聞きやすい仕組みづくりを」というテーマで対談が行われています。 | |
久留米藩 シリーズ藩物語 |
林 洋勝 |
現代書館 |
明治政府の開国近代化に反対し、廃藩置県をまたずに終焉した久留米藩。その前史や誕生、250年の領内支配、幕末時の藩体制など、久留米藩の動きを紹介しています。日本人の心に宿る藩風を感じるシリーズ藩物語です。県関係では、その発明のすばらしさから「からくり儀右衛門」や「日本のエジソン」とも呼ばれた田中久重が我が国唯一の科学工業藩である佐賀藩から招かれ、西洋式大砲や洋式反射炉の築造をしたことが記載されています。なお、佐賀県立博物館に所蔵されているアームストロング砲も田中久重が製作したものです。 | |
伊万里 | 福徳輝興 | 創樹社美術出版 | 時代によって作風変化が生じる伊万里磁器ですが、初期伊万里から、古九谷様式、鍋島松ケ谷、柿右衛門様式までの古陶磁を愛蔵する著者が蒐集した280余点の伊万里作品を収録・解説しています。 | |
サービス産業進化論 | 内藤 耕 赤松幹之 |
生産性出版 | 宿泊、交通、食事、医療、小売…。サービスの起源に立ち戻ってその歴史を振り返るとともに、現代の先端的サービスを分析することで、サービスの本質は何か、そしてサービスの生産性を高める鍵はどこにあるのかを明らかにしていきます。県関係では、神埼郡吉野ヶ里町にある潟gワード物流が紹介されています。なお、潟gワード物流は1951年に創業されたトラック運送会社で、ハイ・サービス日本300選受賞企業の一つであります。 | |
徳川政権下の大奥と奥女中 | 畑 尚子 | 岩波書店 | 本書は、日本近世における武家社会の奥向きの機能と奥女中制度などについて論じています。江戸城大奥、大名家の奥向き、奥女中として生きた女性たちについてそれぞれの研究を総合して、奥向きの機能と役割を幕藩体制システムの中に位置づけて解明しています。県関係では、佐賀藩・鍋島直正と婚礼を挙げた徳川家11代将軍家斉の17女盛姫が、鍋島家のために家格の向上の働きかけを行ったことや佐賀藩鍋島家が将軍息女を迎えたのは、盛姫が初めてであったことなどが記載されています。 | |
新廃線紀行 | 嵐山光三郎著 | 光文社 | 本書は月刊『小説宝石』に連載されたものを加筆・修正して書籍化したものです。北は、「北海道ちほく高原鉄道」から南は、「鹿児島交通枕崎線」まで全国26路線を網羅しています。地元のメシ屋に名湯秘湯、珍景絶景も折々に絡めて不良オヤジ(著者)の本領を存分に発揮した痛快鉄道紀行であります。県関係では、昭和62年に廃止になった佐賀線(佐賀と瀬高を結んでいた)のことが紹介されています。なお、佐賀線に設置されていた「筑後川昇開橋」は平成15年に国指定重要文化財に指定されています。 | |
イノベーション構造と都市創生 | 吉村英俊 | ぎょうせい | 「グローバル+地方分権」化の外在条件の中で地域自らが内発的に発展し、生き残るための方策とは何か。産・官・学において実務経験を有する著者が、地域再生の方策を提言しています。佐賀県のイノベーション戦略も紹介されています。ちなみに、イノベーションとは、広義には、社会的に意義のある新たな価値を創造する変革的行為とされていますが、著者は、地域において新技術・新製品開発などが活発に行われ、活気に満ちた地域の産業経済を形成する源泉になるべきものと定義づけています。 | |
自治体経営改革シリーズ3 公共サービス改革 |
佐野修久 | ぎょうせい | 限られた財源・人員のもとで、多様な住民ニーズに応える行政サービス提供のあり方の評価・検証手法を具体的に伝授します。また、事業仕分け・民間提案制度についても解説しています。県関係では、佐賀県が実施している提案型公共サービス改善制度(協働化テスト)のことが紹介されています。 | |
自治体の予算要求 | 吉田博・小島卓弥 | 学陽書房 | 自治体予算の政治的性格(機能)に注目し、予算査定から復活要求、議会審議までのプロセスを解説しています。今、予算の現場で起きている動きを網羅しており、予算要求の仕組みとその意義がわかりやすく説明されています。県関係では、佐賀県の予算編成手法や行財政改革緊急プログラムの事が取り上げられています。 | |
日本赤十字社と人道援助 | 黒沢文貴 河合利修 |
東京大学出版会 | 日本赤十字社が、近代日本が経験した戦争と災害における戦時・平時の救護活動等を通して、日本内外でどのような位置を占めるようになったのかを考察しようとするものであります。同時にそれは、近代日本における人道援助の歴史の中核部分も明らかにする試みでもあります。県関係では、1877年に設立された博愛社(後の日本赤十字社)の設立と運営に中心的役割を果たした佐賀藩出身の佐野常民のことが紹介されています。なお、佐野常民は、日本赤十字社の初代社長に就任しています。 | |
サービス精神はありがとうから生まれる | 金子和斗志 | コスモ教育出版 | 大躍進の秘密、それは感動のサービスにあった。 佐賀県の小さなビジネスホテルから仕事をスタートさせて100億円企業のリーダーへと昇りつめた著者が語るサービス&人財論であります。著者は1952年伊万里市に生まれ、両親が経営するホテル業を継ぎ「伊万里迎賓館」「伊万里グランドホテル新館」などを建設しました。1997年にはハウスウエディング事業のビジネスモデルに出会い、以来同事業の展開に意欲的に取り組んでいます。現在、アイ・ケイ・ケイ株式会社代表取締役です。 | |
日本の人口問題と社会的現実(第2巻) | 若林敬子 | 東京農工大学出版会 | この40年間で驚く程の変貌をとげた日本の農山漁村や地域社会について、各地での実証的調査をもとにして地域人口論をまとめたものです。今回取上げた第2巻は離島や農山村の地域人口を中心としたモノグラフ編であります。その後にフォロー調査されたものも付論として追記しています。県関係では、唐津市鎮西町の馬渡島について、「宗教別に見た集落人口の推移」などの事が詳しく記載されています。 | |
野外博物館の研究 | 落合知子 | 雄山閣 | 野外博物館とは自然遺産と歴史遺産の両者を取り込む総合博物館であります。また、野外を展示・教育諸活動空間とする形態の博物館でもあります。明治期に博物館学に着眼した黒板勝美氏らの研究史を踏まえ、移設収集型の野外博物館のほか、遺跡や植物群落などを含めて野外 博物館と捉え、それらの分類を行っています。県関係では、吉野ヶ里歴史公園について記載されています。 |
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史跡で読む日本の歴史1 | 玉田芳英 | 吉川弘文館 | 原始古代から近代までの国指定史跡を中心に、その具体的な姿や歴史的な意味を紹介します。第1巻は、狩猟採集から定住農耕生活へと変化をとげ、やがて国家形成へと向う原始古代人の時代を、地中に残された史跡から復元していきます。県関係では、社会教育文化財課参事の七田忠昭氏が執筆された「弥生集落の展開」が収録されています。 | |
全日本ゆるキャラ公式ガイドブック | みうらじゅん | 扶桑社 | 命名者であるみうらじゅん氏が「ひこにゃん」や「せんとくん」など、日本全国に多数ある「ゆるキャラ」たちの中から厳選した180体を紹介しています。著者が「ゆるキャラ」を追い続けた10年の集大成です。ちなみに「ゆるキャラ」とは地方自治体主催のイベントや町おこし、名産品などのPRのために作られたキャラクターのことです。県関係では、有明佐賀空港の「むっぴー」と吉野ヶ里歴史公園の「ひみか」が紹介されています。 | |
滞在型市民農園をゆく | 東 正則 | 農林統計出版 | 独自の展開をとげる日本の滞在型市民農園の歴史を振り返り、各地の多様な試みを紹介しています。ドイツのクラインガルテンとの比較も交えて、豊かな都市農村交流、農村地域活性化のあり方を考えていきます。県関係では、実質的に主婦が経営の中心となっている市民農園型ベンチャービジネスとして唐津市七山村の「おいでな菜園」が紹介されています。 | |
旅してみたい日本の鉄道遺産 | 三宅 俊彦 | 山川出版社 | 北は北海道から南は鹿児島まで、著者が実際に訪ね歩いた場所から厳選した、全国の鉄道遺産を紹介しています。在りし日の姿を伝える写真や図面、廃線区間・線路変更区間・未成線区間の位置関係がひと目で分かる地図を掲載しています。県関係では、明治生まれの鳥栖駅舎、数少ない五連のアーチ橋である神埼橋梁、昭和初期の木造駅舎である厳木駅、今は廃線となった佐賀線の筑後川昇開橋が取り上げられています。 | |
全国五つ星の駅弁・空弁 | 小林 しのぶ | 東京書籍 | 全国、北海道から沖縄まで郷土色にあふれている駅弁・空弁を紹介しています。価格、買える期間と場所、販売元などのデータも掲載しています。データは2008年10月〜2009年4月現在までのものです。県関係では、佐賀駅専用売店で販売されている佐賀県名産ちらし寿司のことが記載されています。なお、器は白磁にきれいな彩りの絵が描かれた有田焼の特注品が使われています。 | |
奇跡の甲子園 | 朝日新聞社 | 朝日新聞出版 | 『朝日新聞』に連載されたものを書籍化したもので、審判が見た「奇跡の試合」、特攻隊員たちの紅白戦、天国と地獄を見た阪神タイガースなど甲子園で起きた数々のドラマを紹介しています。また、往年の名選手たちによる甲子園観戦記も収録されています。県関係では、鳥栖高校卒業後、ブリヂストンタイヤを経てプロ入りし、中日 (新人王、最多勝等のタイトルを獲得して活躍)、横浜(監督就任一年目で日本一)などに在籍した権藤博氏の甲子園観戦記が記載されています。 | |
地場産業+デザイン | 喜多 俊之 | 学芸出版社 | 未来デザインは伝統から生まれる。日本のトップデザイナーが、職人たちとコラボレーションし、衰退する各地の地場産業・伝統工芸を現代の生活スタイルに結びつけ、再生をめざした40年にわたる試みを紹介しています。県関係では、有田町の伝統工芸である有田焼が取り上げられています。 | |
証言記録兵士たちの戦争 3 | NHK「戦争証言」プロジェクト | 日本放送出版協会 | このシリーズ三巻目です。なぜ若者たちは不条理な死を強いられたのか…。元兵士たちの取材を通して、日本人の戦争体験の全貌が証言記録としてまとめられています。県関係では、福岡、佐賀、長崎から徴兵された若き九州男児の集団である久留米陸軍第五十六師団に属していた佐賀県出身の方々の証言が記載されています。なお、この内容はNHK・BSハイビジョンで2008年10月26日から2009年4月25日にかけて放送されたものです。 | |
j日本人最初の先端技術者 辰巳一造船大監 | 小野 雄司 | 研成社 | 明治初期、西洋の高等数学・材料力学・造船学等を習得し、三景艦(厳島、松島、橋立)を設計し、建造の指揮も行った辰巳一。多くの写真とともに当時の出来事を述べているほか、彼の貴重な講義ノートや設計図の一部を示しながらその業績を語っています。県関係では、1808年に起きたフェートン号事件をきっかけとして、佐賀藩が西洋の科学技術の導入を図ったことが記載されています。 | |
惣一じいちゃんの知っているかい?農業のこと | 山下 惣一 | 家の光協会 | 農業について深く知ることは、生きるということと命のつながりを学ぶことです。農業に従事するかたわら、創作活動を続ける著者が、農業や食べ物に関する話を、子どもの目線でやさしく語っています。家の光協会が発行する小学生向けの雑誌である『ちゃぐりん』に連載したものを書籍化したものです。山下惣一氏はご存知のように唐津市在住の農民作家で、「海鳴り」で日本農民文学賞、「減反神社」で地上文学賞の受賞歴があります。 | |
ふがいない政治家よ 歴代総理、議員に学べ!! | 天国 太平 | 春日出版 | 与党も野党も先人の語録から政治家の心意気を学ぶべし。著者の独断と偏見で選んだ歴代総理、著名政治家たちの名言を集めた議員語録集です。 県関係では、明治時代の総理大臣の一人として、大隈重信が取り上げられています。 | |
[結びつき]で突破する経営 | 国民生活金融公庫総合研究所編 | 樺小企業リサーチセンター | 革新的な事業の実現における結びつきの役割と可能性を考えるとともに、結びつきを成功させるポイントを提示しています。全国の中小企業への取材をもとに、18の事例を4つのタイプに類型化したうえで、詳しく紹介しています。県関係では、「開発調整型」に分類される磁器の販売会社である且R忠と「組織設計型」に分類される磁器の製造所である距尅送q業所の有田町の二社が取り上げられています。 | |
いちご、空を飛ぶ | 古谷 千絵 | ぎょうせい | 地域農業復活のカギ、ここにあり。 福岡県のいちご「あまおう」、長崎県松浦市のサバ、滋賀県の「近江米」などの事例を通して、農林水産物の輸出という新たな選択肢を選んだ「農」の先駆者たちの姿を紹介します。県関係では、近年、肉質のよさが注目されるようになって海外でも人気を集めている「佐賀牛」のことが記載されています。 | |
くわしくわかる新幹線のしくみ | 川島令三監修 | ナツメ社 | 新幹線の開発史、発展史、車体・軌道・架線の技術、海外の高速鉄道、そして新幹線のこれからについて、貴重な資料写真と豊富な図解でくわしく丁寧に説明されています。県関係では、西九州新幹線(九州新幹線長崎ルート)のことが取り上げられています。 | |
棚田 | 森田 敏隆 | 光村推古書院 | 芸術品のような美しさとともに、洪水の防止や生態系の保全など様々な機能を持つ棚田。農林水産省が「日本の棚田百選」に認定した全国の棚田134箇所の風景を、美しい写真で紹介しています。県関係では、唐津市相知町蕨野(わらびの)、肥前町大浦、小城市江里山、西松浦郡有田町岳、佐賀市富士町西の谷などの棚田が紹介されています。 | |
キャリア教育ガイドブツク | 経済産業省編 | 学事出版 | 子どもたちの勤労観・職業観を育てる「キャリア教育」。地域の民間コーディネーターを活用し、全国で実施したキャリア教育プロジェクトの中から、7つのストーリーを紹介しています。プランニングから実践のポイントまでを説明します。県関係では、佐賀市の神野小学校で行なわれた出店体験プログラム「キッズマート」によるキャリア教育のことが紹介されています。 | |
九州・沖縄食文化の十字路 | 豊田 謙二 | 築地書館 | 食材をいかに食卓に載せるかという「食卓のテクノロジー」の視点から、九州・沖縄の郷土料理、焼酎の来歴、蒸留酒と食の地域的な特色、時代背景、中国・朝鮮半島との交流を浮き彫りにしています。県関係では、みやき町千栗八幡宮とその近郊の茶粥、白石町の須古寿司、小城町の小城羊羹などがとりあげられています。 | |
日本の城 | 西ヶ谷恭弘/監修 | 世界文化社 | 優美な白壁、精悍な黒塗りの天守など、日本の城には歴史のロマンが息づいています。古代から戦国時代にかけての、知られざる築城の歴史と構造を解説するほか、江戸時代までに完成された城郭の構造についても詳しく解説されています。県関係では、朝鮮出兵の拠点として肥前名護屋の地に築かれた名護屋城のことが紹介されています。 | |
九州の巨樹 | 熊本 広志 | 海鳥社 | 悠久の時間に思いを馳せる巨樹めぐりの旅へ出発してみませんか。櫛田の銀杏、高千穂神社の秩父杉、蒲生の大クスなど、九州に生息する100の巨樹・古木を写真と地図付きで案内しています。県関係では、武雄市川古の大クス、富士町下合瀬の大カツラ、神埼町宝珠寺の姫枝垂桜(ヒメシダレザクラ)、有田の大イチョウなど14の巨樹が紹介されています。 | |
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