調査・質問内容

質問番号 0000013316
状態 受付済
質問日 2023/04/16

論語「人能弘道、非道弘人」について、「人能く道を弘む。道、人を弘むるにあらず。」の現代語訳が複数パターンあるようなのですが、そのパターンが分かる資料や出典を知りたい。

図書館からの回答

回答状態 公開済み
公開日 2023/06/08
関連質問番号

御質問の件については、次の資料に記載がありました。

(1)『全譯論語集解 下卷』 渡邉 義浩/主編 汲古書院 2020 
 p.155 [現代語訳] 孔子が言った、「人は道を広めることができる。道が人を広めることはない」と。
     [集解] 王肅は、「才能が大であれば道もそれに随って大となり、才能が小であれば道もそれに随って
          小となる。そのため(道が)人を広めることはできないのである」と言っている。

(2)『論語 下』 吉川 幸次郎/著 朝日新聞社 1996
 p.212 人間は道徳的存在であり、道徳は人間のものである。しかし道徳は与えられた存在として
    存在するのではない。
    人間がその努力によって不断に拡充することによって、拡充される。人間が道徳を拡充するのであり、
    道徳が人間を拡充するのではない。

(3)『論語 中日英対訳 新版』 鳩山 友紀夫、李 源潮、孔 墉/名誉総編集 三冬社 2018
 p.365 ●日本語訳 孔子がおっしゃった。「人間は努力して正義の道を拡充しなければならない。
           どうかすると人間は、正義の道に乗りかかって自分の名を売り広めようとする」

参考文献

タイトル 注記
全譯論語集解 下卷
論語 下
論語

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