事例詳細

「象の墓場」に関する資料はありますか。

次の資料に記載がありました。


(1)『生き物の死にざま』　稲垣 栄洋／著　草思社　2019
p.202-207　「死を悼む動物なのか　ゾウ」　象の墓場という伝説がある。ゾウは死期を感じると、群れを自ら離れ、「象の墓場」と呼ばれる場所へ向かう。そして、たくさんの象の骨や牙が散乱する象の墓場に横たわり、静かに死を迎えるというのである。

(2)『野生ゾウの世界』　岩合 徳光／著　あかね書房　1978
p.48 「ゾウの墓場」　ゾウの死体はめったに発見されることがないため、死期がせまったら群れを離れ、どこか秘密の場所でこっそりと死ぬのではないかと、昔から人々に信じられてきました。～(中略)でも、ゾウの墓場などは、実際に存在しないことが分かりました。

(3)『死を悼む動物たち』　バーバラ・J.キング／著　秋山 勝／訳　草思社　2014
p.100 人気はいまだ根強いが、真偽のほども定かではない「ゾウの墓場」のような話でもない(死を目的にゾウが特定の場所を探し出すことはない）。

(4)『地球に挑む一人旅』　橋本 僐元／著　総合ライフ出版　1991
p.148-172 「死地を脱した老象に導かれ象の墓場を発見する」

(5)『野性の巨象』　ダグラス‐ハミルトン夫妻／著　藤原 英司／訳　朝日新聞社　1976
p.302 このできごとが起こる前に、わたしはゾウの墓場のことを聞いたことがあった。つまりゾウが死にに行く場所のことである。

(6)『アフリカ象とインド象』　実吉 達郎／著　光風社出版　1994
p.229-244　「いわゆる神秘境・象の墓場」

(7)『現代の記録 動物の世界　3　野生動物の世界』　監修：黒田長礼ほか　紀伊国屋書店　1964
p.132 繰り返していうようですが、ゾウの墓場はやはり話の中にあるだけで、事実の上では存在しないのです。