調査・質問内容

質問番号 0000013420
状態 受付済
質問日 2024/02/29

大阪市中央区にある「龍造寺町」という地名について調べている。
1. 地名の由来 2. 大阪龍造寺町にあったと類推される龍造寺氏の屋敷の場所
これらが分かる資料が知りたい。

図書館からの回答

回答状態 公開済み
公開日 2024/07/30
関連質問番号

御質問の件について、以下のとおり回答いたします。

1.「大阪龍造寺町の地名の由来」については、次の資料に記載がありました。
(1)『偉人成富兵庫』 真田 新蔵/著 秀栄舎 1917
p.209 大阪城普請
諸大名に被仰付し時も 御當家よりは茂安被差上 町に小屋を構へ 無遅滞御普請相調へ罷下りぬ 其所干今龍造寺町と云也
p.243 大阪龍造寺町
慶長年間大阪城修繕の時、成富、國主に従ひ参勤し大阪の上町に小屋を営み普請工役了して帰國す 龍造寺町の名之に依てあり。
※国立国会図書館デジタルコレクションログインなしで閲覧可能 コマ番号:129、146 (最終アクセス日:2024.3.8)

(2)『肥前史談 第4巻(第1号~第10号)』 肥前史談会/編 図書刊行会 1985
第二号 pp.18-19 「大阪の龍造寺町」
 ※(1) とほぼ同一内容

(3)『豊臣秀吉の居城 大阪城編』 桜井 成広/著 日本城郭資料館出版会 1970
pp.311-314 「第五 大名屋敷」
竜造寺町は鍋島侯の主家たる竜造寺政家の邸址だというか、~(中略)~或いは当時の茶人竜造寺六郎次郎の宅址かも知れない。
※国立国会図書館デジタルコレクション送信サービスで閲覧可能 コマ番号:160-162 (最終アクセス日:2024.3.8)

(4)『浪速叢書 第7 摂津名所図会大成 其1,2』 船越 政一郎/編 浪速叢書刊行会 1927
p.143 龍蔵寺家邸址…龍蔵寺町其古址といふ 一説ニ龍造寺左衛門尉やしき跡なりト云
※国立国会図書館デジタルコレクションログインなしで閲覧可能 コマ番号:89 (最終アクセス日:2024.3.8)

(5)『大坂蔵屋敷の建築史的研究』 植松 清志/編著 思文閣出版 2015
p.7 「一節 初期の佐賀藩大坂蔵屋敷」
龍造寺氏の大坂屋敷に関する一次史料はないが、江戸時代、大坂城の南西部に龍造寺町という地名があり、同氏の屋敷地との関係が類推できる。

(6)『大阪の町名:大阪三郷から東西南北四区へ』 大阪町名研究会/編 清文堂出版 1977
p.7 「秀吉時代の大坂」
龍造寺町・安国寺町の地名はこれらの諸侯の邸宅の址から名付けられている。
p.208 竜造寺町…秀吉時代に竜造寺氏の邸があったことに因むという(『大阪市史』『大阪府全志』)。江戸時代に龍蔵寺町と書かれていた。旗本の武家屋敷地であった。
※国立国会図書館デジタルコレクション送信サービスで閲覧可能 コマ番号:7、115 (最終アクセス日:2024.3.8)

2.「大阪龍造寺町にあったと類推される龍造寺氏の屋敷の場所」については、当館の調査した資料(古文書等、古地図・絵図等歴史資料を除く)では、確認できませんでした。

参考文献

タイトル 注記
偉人成富兵庫
肥前史談 第4巻(第1号~第10号)
大坂蔵屋敷の建築史的研究

参考URL

タイトル 注記
国立国会図書館デジタルコレクション 『偉人成富兵庫』 最終アクセス日 2024.3.8
国立国会図書館デジタルコレクション 『豊臣秀吉の居城 大阪城編』 最終アクセス日 2024.3.8
国立国会図書館デジタルコレクション 『浪速叢書 第7 摂津名所図会大成 其1,2』 最終アクセス日 2024.3.8
国立国会図書館デジタルコレクション 『大阪の町名:大阪三郷から東西南北四区へ』 最終アクセス日 2024.3.8

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