調査・質問内容

質問番号 0000013623
状態 受付済
質問日 2026/04/18

佐賀県初代教育長の坂井隆治氏の功績について知りたい。特に退職後の青少年育成国民会議専務理事時代について知りたい。
また、アドルフ・ヒトラーの『Mein Kampf』の邦訳版として、1932年に内外社から出版された『余の闘争』は坂井隆治訳となっているが、同氏の翻訳によるものか知りたい。


【事前に自分で調査した事項】
・氏の略歴については、日外アソシエーツ『20世紀日本人名事典』(2004年刊)により確認。名前の読みは「たかじ」となっている。
・NDLサーチの『余の闘争』(1941年改訂版)では、翻訳者の名前の読みは「りゅうじ」で登録されているが、上記『20世紀日本人名事典』に記載の生没年(1905-1977)が併記されており、同一人物と推測される。

図書館からの回答

回答状態 公開済み
公開日 2026/07/24
関連質問番号

御質問の件について、次のとおり回答いたします。

1 「坂井隆治氏の功績」については、次の資料に記載がありました。
(1) 『佐賀県大百科事典』 佐賀新聞社佐賀県大百科事典編集委員会/編 佐賀新聞社1983
p.301「坂井隆治 さかい たかじ」
初代県教育長。佐賀市中町に生まれる。一九三〇年(昭和五)京都帝国大学経済学部卒。
財団法人協調会嘱託、大日本産業報国会第一業務長を経て、一九四五年から二年間太陽物産(株)社長、県商工、労働の委員を歴任。一九五〇年県教育長となる。一九五八年の第二一回ジュネーブ国際公教育会議日本政府代表顧問。一九五九年県出納長、一九六三年に退職。国立阿蘇青年の家所長を七年間、次いで国立中央青年の家所長を二年間勤めた。勲三等瑞宝章を受章。
  
(2) 『佐賀新聞 1976(昭和51)年7月30日』
9面「坂井隆治氏叙勲祝賀会」
同氏は県出納長をやめた後、文部省阿蘇青年の家所長、中央青年の家所長を歴任。青少年育成国民会議理事を務め、このほどその功績により勲三等瑞宝章を受章。戦後、初代の県教育長として教育の再建、新学制の確立に尽力した。

(3) 『日本叙勲者名鑑 昭和39年4月~昭和53年4月上』 日本叙勲者協会 1978 ※当館所蔵なし
【国立国会図書館デジタルコレクション(送信サービス)】で閲覧可能
https://dl.ndl.go.jp/pid/11927431
コマ番号592(p.1155)「埼玉県 勲三等」
坂井隆治(さかい りゅうじ)
昭和51・4勲三等瑞宝章
文部行政功労
本 佐賀県
元国立中央青年の家所長


2 「青少年育成国民会議専務理事時代の功績」については、確認できる資料がありませんでしたが、青少年育成国民会議専務理事時代について記載のある資料がありましたので参考までに御紹介します。
(4) 『新郷土 昭和48年』 新郷土刊行協会/編 新郷土刊行協会 1973
1月号 pp.12-13「因縁の糸」坂井隆治
その後、県出納長を四年間勤めて間もなく社会教育官として文部省に迎えられ、新設の国立阿蘇青年の家の創業運営と中央青年の家の改築刷新に所長として当ってきた。その任を終えて本年五月からは全国的な青少年団体と都道府県青少年育成会議を結集した青少年育成国民会議で、新設の常勤役員として、全国の青少年育成のため微力を捧げつつある。

(5) 『台湾総覧 1974-5年版』 台湾問題研究所 1974 ※当館所蔵なし
【国立国会図書館デジタルコレクション(送信サービス)】で閲覧可能 
https://dl.ndl.go.jp/pid/12172380
コマ番号82(p.158)「岸元首相、石井元衆院議長訪台」
この訪華団には矢次一夫・国策研究会常任理事、井口貞夫・元駐華大使・日華文化交流会会長、坂井隆治・日本青少年育成国民会議常任理事、鍋山貞親(評論家)が参加した。


3 「『余の闘争』(坂井隆治/訳 内外社1932)は同氏の翻訳によるものか」については、次の資料に記載がありました。

(6) 『栄城人国記』 佐賀新聞社/編 佐賀新聞社 1959
pp.60-61「県教育行政の中枢にある坂井教育長」
彼は筆も立ち、昭和7年頃ヒットラーの“余の闘争”をわが国で一番早くほん訳して出版し好評を博した。

(7) 『教育長室の窓から』 坂井 隆治/著 文画堂 1959
奥付 「著者略歴」 主要著訳書 ヒットラー余の闘争(訳)

(8) 『ふるさとの味』 坂井 隆治/著 金華堂 1962
pp.31-32
約三十年前にヒットラーのマイン・カンプ(我が闘争)を和訳して処女出版しただけに感慨深くこれを鑑賞した。
奥付 「著者略歴」 主要著訳書 ヒットラー余の闘争(訳)
 
※全URLの最終アクセス日:2026.4.24

参考文献

タイトル 注記
佐賀県大百科事典
新郷土 昭和48年
栄城人国記
教育長室の窓から
ふるさとの味

参考URL

タイトル 注記
国立国会図書館デジタルコレクション 『日本叙勲者名鑑 昭和39年4月~昭和53年4月上』 最終アクセス日:2026.4.24
国立国会図書館デジタルコレクション 『台湾総覧 1974-5年版』 最終アクセス日:2026.4.24

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